【店長ブログ】 政治家の皆様へ

政治家の皆様へ

ベルク本を出してよかったと思うのは、より多くの方にこの店の事を知って頂けたからです。いい宣伝になりました。ただ、気になる事もあります。ネット上に続々と寄せられる本の感想は、概ね好評でホッとしていますが、「素人の乱」の山下陽光さんのように、これだけ頑張らなきゃ生き残れんのかというため息混じりなものもあります。この本がビジネス書という体裁をとっているため、成功のノウハウとして読まれてしまうのです。一応、新宿駅という特殊な立地条件にあるベルクのやり方が、どこでも通用する訳じゃないとは書いたのですが。それに私たちは「成功」のために頑張ったのではなく、この仕事が好きで続けているのです。そのドキュメントにしたかった。でも、書き方が単純過ぎたため、大手VS個人店という図式化を招いた面もあります。フランチャイズも、一つ一つのお店は個人経営です。またベルクはインディーズですが、大手企業のやり方をまねたり盗んだりした所もあります。この本で私が批判したかったのは、企業そのものよりも、むしろ企業信仰の根深さです。企業に入れば人生どうにかなるという幻想はもうとっくに打ち砕かれましたが、行政側はまだ企業を生き延びさせれば世の中どうにかなるという幻想を捨てようとしません。しかし、どうにかなるどころか、私たちは様々なセーフティ
ーネットを失い、一度失敗したら二度と這い上がれない崖っぷちまで追いつめられました。企業主体に法制度が作り変えられてきた(規制緩和された)からです。例えば、ベルクのように駅周辺の一等地に飲食店を単独で出すチャンスは事実上奪われました。ベルクも立ち退きを迫られています。お客様の支援で何とか踏ん張っていますが、ベルクの現状は例外中の例外です。駅前からインディーズが消えつつあります。目先の結果より、気長にスキルを身につけ、信頼関係を築く事に重きを置く。そういうインディーズならではの店舗経営が職業の選択肢から大幅に削られてしまったのです。企業一色では、弾き出される人がいます。消費する立場であれ、働く立場であれ。どうか政策の見直しをお願いします。

ベルク店長 井野朋也

c0069047_11247.jpgこのブログ記事をTwitterでみんなに教える!

[PR]
by bergshinjuku | 2010-02-05 22:13 | 店長ブログ
<< 【ベルク YouTube】 大... 【ベルク YouTube】 ヴ... >>