奇跡のバランス(時給1500円は可能か?)

ルミネの幹部にもネトウヨみたいな嫌みを言う人がいました。「金庫いくつ隠し持ってるの?」とか。「一度でいいから飲食店やってみろ」と言いたくなりました。儲からないようになっていますから。よっぽどエゲツないことやらない限りは。じゃあ何でやってんのかって?現場でお客様の喜ぶ顔を見たいからです。それ以外に何がありますか?

私たち個人商店にとって、商売は金儲けというより綱渡りです。絶妙なバランス、駆け引きによって成り立ちます。例えばうちが珈琲一杯216円なのは、立ち飲みだからです。そのくらい安くて美味しくないと、お客様に立ってもらえません。そのかわり回転するから、狭い店でも売上が伸ばせます。売上が伸びれば家賃も上がります。家賃が売上歩合制だからです。ビル(ルミネ)にも貢献できます。ただビルには売上の2割と言われましたが、交渉によって1.5割に抑えてもらいました。それでも館内では一番高い(一坪の)家賃を払っています。食材コストは5割を超すし、スタッフの数は40人。時給は910円〜とは言え、連日大入が出るので実質千円以上。

それで何とかとんとん。給料や業者さんへの支払いや家賃を滞らせたことはこの26年間一度もありません。お陰様で何とか綱渡りを続けてこれました。時給1500円という数字だけにこだわるなら、家賃を固定にするとか価格を上げるとかスタッフの数を減らすとか方法がない訳ではありませんが、今の奇跡的バランスは崩れます。

が、いきなり珈琲一杯の価格を倍に上げるとか、時給を1500円〜にするということは無理にしても、店を続けていくこと、お客様へのサービスの質を落とさないこと、スタッフが安心して働けることを何より優先しながら、慎重にバランスを取り直していくことは可能かもしれない。と今回改めて思った次第です。(店長)


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by bergshinjuku | 2016-06-10 17:11 | 店長ブログ
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