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【ベルク店長からお客様へ】大切なお知らせ
ベルク本発売まであと15日016.gif

新宿駅最後の小さなお店ベルク 
井野朋也 著(ベルク店長)


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ご挨拶


お騒がせしております。ベルク店長です。
その後、立ち退き問題はどうなっているのか?とお客様から問い合わせが相次いでおります。
ご心配をおかけして本当に申し訳ありません。
一日も早く良いご報告がしたいのですが、あの場所で営業を続けるという私どもの意思は変わりませんし、あとはルミネさんがベルクへの立ち退きの「推奨」を撤回していただければすむ話、ルミネさん次第なんですね。
が、今でもルミネさんから頻繁に呼び出されているテナントさんはあるようですが、最近ベルクにはうんともすんともいってこられなくなり、おかげさまで心置きなく仕事に打ち込むことができます。もちろん、何かまた新しい動きがあれば、真っ先にお客様にお知らせしますね。
まずは18周年にあたる7月にはいよいよ署名をルミネさんに提出させていただく予定です。何とぞよろしくお願い申しあげます。
これまでの経緯をわかりやすくまとめました。よろしければご覧下さい。


06年4月

新宿駅東口の駅ビルのオーナーが、株式会社新宿ステーションビル(MYCITY)から、JR東日本の子会社である株式会社ルミネに何の前触れもなくかわる。ビルの名前はルミネエストに。

ルミネエスト営業部が、館内全テナントの全スタッフに「ルミネのルールに従う」という誓約書にサインして提出するよう通達。私たち(ベルク・スタッフ)は、用意された誓約書の「ルミネで勤務する」という箇所を、もう少し厳密に「ルミネ館内のテナントで勤務する」に変えてもらうよう要望。期日が迫っており、時間がないという理由で断られる。

しかし、誓約書である以上、あいまいな表現は極力避けたいと再度要望。本社から承諾のお返事。



06年4月

ルミネ本社によるテナント向き説明会で、パンフレットに一行だけ書かれていた「定期契約の推進」がそのまま読み上げられる。それ以上の具体的な説明はなかった。



06年の夏頃

ベルク店内の天井の一部を修復(塗装)するため、ビルに夜間作業の申し込みをしたところ、ルミネエスト営業部が「契約の話がすむまで認められない」と阻止。しかし、その時点で「契約の話」自体初耳だった。また天井の修復とどう関係するのかもわからなかった。



07年2月6日

ルミネエストの幹部から呼び出しの電話があり、ベルク副店長の迫川がルミネエスト営業部に出向く。用件は明かされず、とにかく来いと。別室に通される。

「駅ビルにおけるカフェ・ベルクの役割」という企画書をルミネに(自発的に)提出。

ルミネエスト副店長から「契約を変えてください」といわれる。ルミネ側の用意した契約は、2年の定期契約。お断りする。

「他のお店はみんな定期契約に変えている」というのが、ルミネ側の契約変更の理由だった。

また、計画中のJR新宿駅の東西自由通路に「ベルクはひっかかる」とも。しかし、自由通路の図面はすでに新宿区役所がネット上に公開しており、ベルクのある場所は構造上かすりもしない。

「首を吊ることにならないようにね」(言うことを聞かなければ、命の保障はない?)という意味深な発言も。迫川はあくまで笑顔で対応。



07年2月13日

ルミネエスト営業部に迫川が出向く。

ベルクの営業努力(ルミネの営業方針に合わせた若い女性向き新商品開発など)についてお話しする。

ベルクが過去、メディア(グルメ系からアート系、ファッション系まで多岐にわたる)に紹介された記事を集めたファイルを提出。



07年2月25日

ルミネエスト幹部から電話で呼び出しがあり、迫川が社員とともにルミネエスト営業部(以下、営業部)に出向く。別室に通される。

ベルクの飲食店としてのこだわりと歴史、駅における存在価値などについてお話しする。

ルミネエスト副店長から新しい契約にサインするよういわれ、お断りする。



07年4月25日

ルミネエスト幹部から電話で呼び出しがあり、迫川が社員とともに営業部に出向く。
別室に通される。

ルミネエスト副店長から別のフロアへの移動をすすめられる。場所の移動は契約変更を意味する。実際、再度「定期契約に変えてください」とも。お断りする。

ルミネエスト副店長から、新しい契約にサインしない理由をたずねられる。「2年では短い?3年では?」と。しかし契約そのものを変える必要性がないので、何年という誘導尋問にはのらず。



07年6月25日

ルミネエスト幹部から電話で呼び出しがあり、迫川が社員とともに営業部に出向く。
別室に通される。

この日、ルミネ側の担当がルミネエスト副店長からルミネエスト店長にかわる。ルミネ側の要望は、契約変更ではなく「退店」だった。それまでの経緯から、契約変更に応じない以上出て行けという意味(契約変更の強要)にもとれ、お断りする。



07年10月24日

ルミネエスト店長から呼び出しの電話があり、迫川が内容について確認すると、「電話では話せない」とあくまでも明かさない。「何度お会いしても、私どもの答え(営業を続ける意思)に変わりはない。また、何よりお客様の声が優先されなければならない」とお客様への公表の旨を伝える。ルミネエスト店長は最初「どうぞご勝手に」だった。その後、契約に関することは「守秘義務がある」と前言を撤回。しかし、「私たちに守秘義務はない」と反論すると、「ない」とルミネエスト店長も認めた。



07年10月29日

ルミネエスト店長の呼び出しに応じるため、迫川が社員とともに営業部に出向く。別室に通される。

ルミネエスト店長から再度「退店していただきたい」といわれる。お断りする。



07年11月1日

ベルク通信とベルクのホームページで、ルミネから立ち退きを迫られていることを公表。



07年12月20日

ルミネエストからベルク店長宛に警告書が郵送される(配達記録)。

ベルク発行の商品券の図柄にルミネの商標「ルミ姉」が無断で使用されている、よって即刻販売を中止し、販売した数及び回収した数を報告せよ、またベルク店長がベルク公式ホームページに公開した文章にルミネの信用を損ねる箇所がある、よって即刻削除せよという物々しい内容。

商品券は(そもそも、ルミネカードの特典として始めたもの)事前にルミネエスト営業部に見本を提出し、「ルミ姉」の使用のみ許可がおりなかった。発行時点で、その箇所を迫川の作品(新宿の街を撮ったスナップ写真)に差し替えている。「ルミ姉」の無断使用はルミネエスト店長の単なる思い違いである。

ベルク公式ホームページの文章で問題とされたのは、「カルト的」という表現(私たちが立ち退きの真意を尋ねた際、ルミネエスト店長は「昨日の自分を否定する」というルミネ社長の信条を念仏のように唱えた。それはまるで新興宗教の信者のようだった)。確かに余計な一言ではあるので削除。

その旨を郵便(配達記録)にてルミネエスト店長にお返事する。



07年12月

お客様のベルク応援ブログが始まる。



08年1月1日

ベルク店内に、ルミネ社長並びにルミネエスト店長宛の「ベルクの営業継続を求める請願署名」の用紙を設置。(全国から20000名近くの署名が集まる。2回に分けてルミネ本社に提出。)



08年2月4日

ルミネエスト営業部から、コンサルタント会社による(ルミネ側によれば、社名は絶対に明かせられない)店舗診断の結果が出ている、そのことでお話があるとベルクに呼び出しの電話がある。迫川が社員とともに営業部に出向く。別室に通される。

ルミネエスト店長から、ベルクの点数はきわめて悪く、ルミネとしては深刻に受け止めているといわれる。参考のため、どこがどう悪いのか具体的にご教示を願うと、一人でも悪いと感じる人がいれば深刻なのだというトートロジーなお答え。改善レポートを書かされる(店をよくしたいという気持ちは常にあり、前向きに書かせていただく)。



08年3月5日

ルミネエストから申入書がベルク店長宛に郵送される(配達記録)。リースラインが守られていないとのご指摘。



08年3月10日

リースラインからはみ出ていたイーゼルやウェイティング、お花(どれもお客様には評判がよかった)をすみやかに撤去、その旨、郵便(配達記録)にてルミネエスト店長にご報告する。

営業を続ける意志をはっきり表明し、退店のお話はお断りしているのに、ルミネエストは「議事録のため」とベルク副店長の迫川を電話で再三呼び出し、正当な理由もなく退店をすすめ、何かにつけて「貴店とは退店について話し合いを進めている」という表現をするので)「退店の話は一方的で、話し合いとは思っていない」「退店をすすめる理由を教えていただきたい」とも。今のところルミネエストからお返事はなし。



08年3月15日

ベルクのお客様がルミネエスト営業部に「ベルクを立ち退かせる訳を尋ねる質問状」を提出。最初、営業部の担当者に拒絶される。再度トライしたところ、別の社員が「受け取ることならできます」と対応。応援ブログに寄せられたお客様のメッセージ集も添えた。今のところルミネエストからのお返事はなし。

その3日後くらいにメッセージ集を受け取ったルミネ社員が突然八王子に転勤。

お客様の一人が、ルミネエスト営業部に電話でその元ルミネ社員の連絡先を尋ねると、個人情報は明かせないと断られる。

ほぼ同時期に、ルミネエスト店長が南口のルミネ新宿店の店長に。ルミネエスト副店長がルミネエスト店長に。



08年5月20日

JRウォッチ(JRに安全と人権を!市民会議 佐高信代表)がルミネエスト営業部にベルクの立ち退き勧奨中止を求め、要請書を提出。最初本社に掛け合うが断られ、ルミネエストで営業部の担当者が「受け取ることならできます」と受理。今のところルミネエストからお返事はなし。



その後も、ルミネエスト店長名義やルミネ社長名義による事実誤認の警告書や理由なき立ち退き勧告の文書が、度々ベルク店長宛てに送りつけられている(配達記録で)。
またお客様からルミネエスト営業部に再度メッセージ集も提出されたが、それに対するルミネ側のお返事はまだない。
by bergshinjuku | 2008-06-19 09:33 | +その他+
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