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【店長ブログ】 「みんな幸せ」な関係に

 いつもありがとうございます!

 ベルク店長です。

 ルミネさんからの呼び出しは、ここしばらく、避けられている?と思うほどなかったのですが、2月に入ってからまた「話し合いがしたい」と頻繁にございました。

 ただ、お話があるなら「文書で」とお願いしておりました。ベルパークさんの例もありますように、密室での「話し合い」は言った言わないのトラブルになる危険性もあり、正直躊躇ったのです。が、どうしてもとのことなので、お話を伺うだけと思い、先日、副店長の迫川と社員の今(書記)がいってまいりました。

 お会いしたのは、今まで何度も口頭や文書で私どもに退店を勧告されたルミネ上層部の方ではありませんでした。

 お話の内容は、昨年9月にいただいた文書の部分的変更でした。

 二つあり、一つは退店勧告の3月いっぱいという期日を「遺憾ながら」延期するというものでした。これは私どもに退店する理由がなく、営業継続の意志がある以上、法的に延期せざるを得ないということでしょう。

 もう一つは、家賃の希望額が(計算方法が複雑なため、とりあえず結果だけ申しますと)9月の文書では月400万だったのを、月330万にする…いずれにせよ、ありえない数字ですが…というものでした。

 現在、ベルクの家賃は月250万くらいですから、150万から80万になったとはいえ、劇的な値上げと申しあげざるを得ません。

 ただ、ルミネさんにはそれこそありえないこととは思いますが、某JR系列の駅ビルでは、うちのように定期契約へのサインを拒否したところ(だから「営業権」は生きている)、やはり理由もなく3月いっぱいという期日で退店を勧告された個人商店がございます。

 金にものをいわせて何でもする(たとえ法にふれても、罰金を払ってすませる)相手と闘うのは身のためにならはないのでは?と周囲から忠告されているそうですが、相手が誰だろうとおかしいことはおかしい…生活がかかっているからどの道引き下がれないんですね。

 「退店勧告」という言葉は商店にとって決定的にマイナスイメージであり、なかなかベルクのようにオープンにするのは難しいでしょうが、もし、そのお店がその問題をお客様と共有していれば、駅ビルもそこまで露骨なことはできなかったでしょう。

 もちろん、それはあくまでも某駅ビルでの話であり、ルミネさんとうちの話ではございません。ただ、店にとって最後に力になるのは法よりもお客様の声というのは、私どもが身に染みて実感していることです。

 事実、先日の呼び出しでルミネさんの担当の方も、今回の部分的変更はお客様の声があったからと強調されました。

 では、なぜルミネさんはベルクに出ていってほしいのか?迫川があらためてお尋ねすると、方針が合わないからというお答えでした。どこがどう合わないのか、どうすれば合わせられのるか、と話し合うのではなく、合わないから出ていけというのは(ルミネさんのおっしゃる「話し合い」は、いつも一方的な通達です)、何が何でも出ていけということで理由にはなっておりません

 ただ、おかげさまで4月以降の営業継続をとりあえずルミネさんにも認めていただいた訳ですし、お客様のみならずルミネさんとも幸せな関係が築けるよう努力していく所存です。

 家賃交渉に関しましては、本来こちらにお任せいただくべきところですが、今回は店の存続にもかかわることですので、少し触れさせていただきます。

 賃料の相場は、ケースバイケースで一概にいくらとは申せませんが(館内の他の店がいくらかも明かされません)、一般に一等地ですと月坪10万を越える場合もあるといわれます(それでも目の飛び出そうな金額です)。ルミネさんが今回希望された月330万という賃料は、坪に換算すると月17万になります。実際、うちは5年前(ルミネさんが新しく大家さんになる直前)の値上げにより、月坪13万を越えるようになりました。その時点で、厳しいと言わざるを得ませんでした。それがいきなり月坪17万というのは、どう考えても尋常ではないし、せっかく営業継続を認めていただいたのに、事実上それが困難になってしまいます。

(もう少し正確にご説明しますと、今回、ルミネさんの希望賃料が莫大な額になったのは、今までの段階的歩合制を完全歩合制に変え、歩合率を20%…3月の時点で18%…としたからです。本来、金額が一定の固定家賃がベルクのような低価格高品質、つまり薄利多売の業態が成り立つための条件といわれています。「薄利」でも客数と売上さえ伸びれば、そのぶん営業継続可能な利益が得られ、お客様と店がお互いに幸福な関係を結べるからです。現在の家賃は15%という歩合制ですが、売上が伸びれば比率が下がる段階方式ですので、何とか展望がもてますし、最低賃料を上回る家賃を長期間安定しておさめることにより、大家さんとも幸福な関係が結べるのです。完全歩合制、比率の大幅アップは、ベルクのようなリーズナブルな業態=「みんな幸せな関係」そのものの破壊を意味します。)

 当店の営業目的は、必ずしも利益追求にあるのではなく、むしろお客様第一主義で続けることと店の魅力を高めることにございます。

 そのためにも、家賃はせめて現状の形でお願しようと考えております。
 そのことを含め、ルミネさんにベルク存続の意味をご理解いただくまで署名の方も続けさせていただくつもりです。

 何とぞよろしくお願い申しあげます。


2009.3.31
ベルク店長 井野朋也
by bergshinjuku | 2009-03-31 11:01 | 店長ブログ
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