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祝う会を終えて/迫川尚子(副店長)×井野朋也(店長)
祝う会を終えて/迫川尚子(副店長)×井野朋也(店長)


(迫川)「JRウォッチ主催、ラブ!ベルク!とベルク共催、週刊金曜日協賛の『ベルク 祝う会』、お陰様で無事すみました。いらしていただいた皆様、ありがとうございました」

(井野)「最初、JRウォッチ(市民団体)の集会で、迫川と私が近況報告するはずだったのが、ギリギリになって『ベルクの生で乾杯したい』と三好さんがわがまま言いだして(笑)、えーっ?!ちょっと待って。よりによって、土曜の昼?!ベルク最大のピーク時じゃん!!店を閉じる訳にもいかないし。でも三好さんにはお世話になりっぱなしで、断る訳にもいかず。どうせならパーティーにしよう!と半ばヤケクソで(笑)。うちのスタッフは大変だったろうけど。店と会場を行ったり来たりで」

(迫)「準備期間も一週間しかなかったもんね」

(井)「そのわりに200人近くも集まって、すごかったね。細かなところでは反省点もあるけど、お客様のあたたかさに助けられていい会になった」

(迫)「次回は、もっと計画的にやりたいな。早めにお知らせもして」

(井)「本来、こういう会はお客様への感謝として店が企画するもの。それがお客様に祝っていただくなんて、ありがたいし、ありえないこと」

(迫)「そうそう。ルミネさんは立ち退きを撤回した訳ではなく、延期と言ってるだけ。膠着状態が続く中、解決とも言えず」

(井)「言いたいけど言えない。自分たちは(闘いに)終わりがない覚悟でいるけど、お客様には申し訳なくて」

(迫)「とりあえず、今ベルクが続いていることを祝おうって。お客様も業者さんもスタッフもみんなで祝って祝われて。確かに、こんな会ふつうないね」

(井)「料理もお酒も素晴らしかった」

(迫)「生樽が20㍑で10個。選りすぐりの純米酒が一升瓶8本。焼酎3本。ワイン、ボトルで2ダース。シャンパンボトル1ダース。スペシャリティコーヒー150杯、イセエビ、ミズイカ、煮物、サラダ、東金屋さん特製のハムやソーセージ、峰屋さん特製のパン…。どのくらいいらっしゃるか見当もつかなかったから、一応300名様分ご用意したけど、あっという間になくなっちゃった」

(井)「会場はふつうの会議室だよね。想像以上に広くて新しくてきれいで。その真ん中にテーブルで囲って厨房を作ったのは、副店長(迫川)のアイデア」

(迫)「パーティー直前にひらめいたの(笑)。ベルクのパーティー料理は、作り置きしない主義。以前は店の厨房を臨時に拡張して、パーティー開催の直前にだぁーっと仕込んだんですが、今それがビルの規制で出来なくなって。だからケータリングサービスやめちゃったんですけどね。今回、会場で、お客様の目の前でお皿を次々に仕上げるという試みをしました。ところが、料理を盛り付けている最中にもう手がのびてきて、なかなか一皿完成しないの(笑)」

(井)「それは想定外だったよね」

(迫)「紙皿とお箸をたくさんご用意したのに、ほとんど使われなかった。皆さん、つかみ取りで。エコでしたね。何とか盛り付けても、今度は運ぶ途中で手が伸びてきて、テーブルにたどり着けない」

(井)「峰屋のおかみさんがひたすらパンをカットしてくれた」

(迫)「50本も!ほんと、助かりました。イセエビは種子島流に素手で解体。骨付きハムの解体ショーもやったし。ハムは意地でも全部のテーブルに行き渡るようにしました」

(井)「今回、やってよかったことの一つが、スタッフが新人を含め思いのほか頼りになったこと」

(迫)「そうなんです。私はマイクで食材の説明をしたりして、調理はスタッフにまかせるしかなかったんですが、みんなの底力を見たと言うか、ふだん店では見れない面が見れましたね」

(井)「社員全員が一列に並んでお客様にご挨拶したのも、初めてだった」

(迫)「私たち自身、朝昼晩と交代なので、全員そろうのは月一回の社員会議だけ。すごく貴重な体験をさせていただきました」

(井)「その後がショータイム。これも前日に決まったとは思えない充実ぶり」

(迫)「歌あり(伴奏がないのでアカペラ)、踊りあり、手品あり。この方面でも、プロとして活躍中のスタッフが2名ほどいまして、即戦力になりました(笑)」

(井)「スタッフじゃないけど、ピエロなんて当日参加だもんね。いきなり」

(迫)「この方、八百屋さんの紹介なの。本人も、どういう会かわからないまま連れてこられて(笑)、困惑してました。いざ始まると、完全なアドリブで、スタッフのヴォイスパーカッションとからんでみたり、さすが場数踏んでるだけあるなぁと。知らない方ですが」

(井)「ショータイム以外でも、風船芸で子ども連れを楽しませてたって。まあでも全部ぶっつけ本番なんて、誰も思わないんじゃない?」

(迫)「まさに、ベルクマジック。みんな頭が何度も真っ白になりながら、何とかのりきりました」

(井)「パーティー終了後、店が異常に膨れ上がった。会場からかなり流れたんだろうね」

(迫)「私も、すぐベルクに行きたくなった」

(井)「ベルク自体、日常使いの店でありながらお祭り感があるって、どなたかおっしゃってた」

(迫)「あれからずーっと、私もパーティー気分がぬけないままです」
by bergshinjuku | 2009-10-20 02:22 | +その他+
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