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【副店長ブログ】 プレス・クラブ『日計り』展を終えて
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プレス・クラブ『日計り』展を終えて

40日間にわたる、有楽町のプレスクラブでの
『日計り』展、お陰様で無事終了しました。
本当に沢山の方にいらしていただいて、
ありがとうございました。
いわゆるギャラリーじゃなく、
外国人特派員のサロンというとても
素敵な場所だったんですが、わざわざ
いらしたお客様にはちょっと
わかりにくいところではありましたね〜。
エレベーターで最上階(20階)に降りると、
一見、ものものしい雰囲気で、特に案内も
なかったし、そのまままたエレベーターに
乗って帰られた方もいるようです。残念!
最終日も、ちょっと覗いたら、DMを
もってウロウロされている方がいたので
声をかけると、「ベルク・ファンです!」
と喜んでいただいて。その方のカバンには、
ベルク・バッジが全種、付いてました。
こちらこそ、感激しちゃって。ずーっと会場に
いられたらよかったんですけど。また、
やりますんで。3月に、渋谷のロック・バーで。
また詳しくお知らせしますね。
よろしくお願いします。

迫川尚子


店長「キャプションは途中からつけたんだよね」
迫川「そう、店長の提案で。撮影した場所と年だけ」
店長「あまりキャプション、つけたがらないよね」
迫川「意味がついちゃう(限定されちゃう)のがね、何かいやで」
店長「でも、一つ一つの写真に色んなエピソードがあって、それを聞きながら見るのも面白いよ」
迫川「かえって写真の見方が広がったりするんだよね」
店長「例えば、これは、新宿の中央公園?」
迫川「そうです。数名のボランティアがいて、そこにそれぞれホームレスが何人も並んでて、順番に散髪してもらってるところです」
店長「よく見ると、ぼーず、と張り紙があって、そこに知らないで並ぶとぼーずにされちゃう(笑)」
迫川「張り紙は写真に写ってますが、確かに私はここで寄らずに引いて 撮るので、気づく人は気づくでしょうが…」
店長「そういう解説もあると、親切ではある」
迫川「うちのお客様がこの写真を見て、お母さんだ!!って(笑)」






店長「えっ、どっち?ホームレス?ボランティア?」
迫川「(笑)ボランティアの方。知らなかったって、娘さんはおっしゃ ってました」
店長「偶然なんだ」
迫川「そういうことはよくあります」
店長「偶然といえば、あの寅さんの写真」
迫川「段ボール村最後の日ですね。火事のあと、住人のホームレスたちが自主撤去しまして、その日、初めて撮らせてもらったんです、寅さん、とお呼びしてます。他の住人はけっこうお邪魔して、撮らせていただいたんですけどね」
店長「恐かったんでしょ?寅さん。取材カメラマンはみんな一度は殴られてるって」
迫川「私は殴られませんでした。女には手を出さない。でも、やっっぱり近寄りがたくて」
店長「最後の日に、意を決して、声をかけた」
迫川「そうしたら、煙草を持って、ポーズをきめてくれたんです」
店長「元ヤクザというのは聞いてたけど、この写真を店に飾ったときにうちのお客様で、ほら、元ヤクザの幹部の方がいらっしゃって」
迫川「すごく優しげな、ふつうのサラリーマンと思ってたら‥」
店長「もちろん、今は堅気の方なんですが、うちはこの方に2度助けられてまして(笑)」
迫川「ちょっと迷惑な酔っ払いさんがいたんです。そうしたらふだんあんなもの静かな方が、突然どすをきかせて、もういっぺんに酔っ払いさんの酔いはさめたみたいで(笑)。すごいよね。一喝で」
店長「ひょんなことで、その方の身の上話をうかがうことがあって、昔は私もちょっとぐれてて、なんて話から判明したんだよね」
迫川「その方が、寅さんの写真を見て、なんでこいつがここに写ってるんだって。つじつまが合っちゃいました(笑)」
店長「この寅さんの指、今はないんだよね。つめたんじゃなくて」
迫川「そうなんです。ニュースにもなりましたが、中央公園で爆発事件があったでしょ。ゴミ箱のところに不審物があって、それを‥」
店長「でも、ホームレスはそういう怪しいものには絶対手を出さないっていうじゃない?」
迫川「何か、責任感から確かめるのは自分と思ったらしいよ。まさか爆 弾とは思わないし。ついてないよ。でも、一命はとりとめましたけど」
店長「今回、お客様の反応も面白かったね。批評家の中島一夫さんと薫 さんご夫妻が大阪からわざわざいらっしゃって」
迫川「ごいっしょできて、ほんと、楽しかった!」
井野「薫さんが、この高田馬場の写真を見て、これは昭和だ、と」
迫川「実際には、平成の写真ですけどね」
井野「これ、お豆腐屋さんでしょう?お店の人が水をまいたら、通りがかりの女の子が思わずシェーのかっこうになった」
迫川「シェーって今の人わかるかな。赤塚不二夫?」
店長「イヤミ(漫画のキャラクター)のポーズ。ジョン・レノンもお気に入りだった」
迫川「気分はもう60年代‥」
店長「薫さんは、この女の子は私だ!っておっしゃってました。このおてんばな感じ?小学校3年生くらいかな。買い物かご持って」
迫川「うーん、商店街を子供がお買い物。確かに、昭和が漂いだした(笑)」
店長「よく見ると、この女の子、おなかのあたりに名札をつけてます」
迫川「これ、薫さんが発見したんです。ここまで大きく引き伸ばしたからわかった。と言っても、私は気づかなかったんですけど」
店長「学校名と氏名が何とか読める」
迫川「今じゃ、ありえないかも。子供が名札をつけたまま外を歩くなんて」
店長「だから、昭和なんだよ」
迫川「この写真、毎日新聞にのせていただいたことがありまして、そうしたら、新聞社にこのお豆腐屋さんの甥っ子さんという方から電話が入ったそうなんです。ちょうどお豆腐屋さんがその月、40年の歴史を閉じることになってて、記念にこの写真をプレゼントしたいって」
店長「新聞社から連絡が入って、すぐ額縁に入れてお送りしたね」
迫川「一枚の写真が、色んなことを呼び起こすなと思いました」
店長「しかし、プレス・クラブではけっこうゆっくりできたね」
迫川「店長は、スタッフの方々から、フードファイター!って呼ばれてました」
店長「だって、安くておいしいんだもん。会員の特権なんだろうけど」
迫川「展示期間中だけ、私も仮会員として認められ、3人までゲストが呼べたんです。連日、ベルクのスタッフや親戚、知人と飲んで食べて満喫させていただきました。外国人記者のサロンですから、昼からワインを飲みながら打ち合わせとかしてるんですね。全然なじんちゃって」
店長「撤去の日の朝、ぎりぎりで田島燃さん、ちかさん夫妻も来て下さいました」
迫川「ついでに、梱包、運送までして下さって。助かっちゃった(笑)。 燃さんは、ベルクの椅子とテーブルを、ちかさんは豆ピクルスを作って下さっています」
店長「その前夜、最終日に二人でささやかに打ち上げをしたじゃん」
迫川「あそこ、よかったね。タバコ・スポット」
店長「当然の如く、プレス・クラブは全面禁煙。最上階から一階まで降りて、ビルの横にある喫煙所までよくタバコを吸いにいきました。あなたがライカと煙草を持って嬉しそうにしているのはここです」
迫川「『日計り』の大半の写真は、このライカで撮りました」
店長「何はともあれ、酒と煙草とカメラは手離すことができない迫川尚子でした」

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by bergshinjuku | 2010-03-03 02:11 | 副店長ブログ
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