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「ルミネ全面禁煙問題 5」 ― お客様からメールをいただきました。―
― お客様からメールをいただきました。―

迫川様へ

煙草…外食経営には頭のイタイ問題ですね。
僕自身は、煙草は吸いません。過去にも喫煙の習慣はありません。
なんだかいい機会なので、そんな非喫煙者の一意見を思いつくまま、記してみました。
ご笑覧ください。

煙草の煙の匂いが嫌いです。できれば避けたい。
健康問題なんかよりも一番嫌なのは、匂いがとれないこと。
喫煙者の方には案外「え?」かもしれないので、説明します。
たとえばあなたが「ドブの匂い」が嫌いだとしましょう(好きな人はあまりいないか…)。
これが何かのきっかけで自分の髪や衣類につき、自宅に帰ると部屋中ドブ臭い…おぇぇ~。
でも一番嫌なのは、臭い以上に「自分のまわりの匂いを勝手に変えられてしまうこと」です。
僕は匂いフェチなどというものではないのですが(たぶん)、セーターの繊維のやさしいにおいいとか、小さな子どもの頭のてっぺんのミルクみたいなにおいとか、彼女の髪のかすかなにおいとか、
そういうものを、煙草の煙はすべて一元的にのっぺりと平らにしてしまう。
煙草の煙のそういう暴力的なところが、とことん嫌いです。
この、「勝手に」という部分は、迫川さんにも共感していただけるのではないかと思います。
勝手にされちゃうの、いやでしょう?(笑)

ですから、同じ意味で「時代の流れだから禁煙、当然でしょ」という意見にも僕は与しません。
それは本来、国家が一律にコントロールすべきものではないと思うし、それに国民が「右向け右」するのも、あまりに情けない話だからです。
本当は喫煙者はこんな流れが出来上がる前にもう少し世間と自分たちのことを考えるべきだったし、非喫煙者も「積年のウラミ今こそ晴らさでおくべきか~」な気持ちはよく理解できるのですが、
果たしてこれでいいのか?と。

さて。
ところでベルクは、僕たちお客にとっては職場でも病院でもありません。
自由に訪れることのできる場所です。
行きたければ行くし、そうでなければ行かない。
こういう場所では、煙草に限らず多くの問題は、やはりお店とお客で解決していくのが一番ではないかと。
僕は非喫煙者ですが、リラックスして煙草を吸っている人を眺めるのは、案外好きです。
お酒がからむ場所での煙草は、隣で吸われてもあんまり気にしない。
日中の飲食時は、正直カンベンしてほしいと思うけど。
分煙は、現実的で賢明な選択の1つではないかとも思います。
そんなところです。

まあ一番の根本的な問題は、
喫煙者が煙草を吸いたいと思う時は、非喫煙者が一番それをしてほしくない時だってことなんですが…。
(風呂上りとか、朝起きたときとか、食後とか、、、ね)

H.O


― H.Oさんへのお返事。―

H.O様

メールありがとうございます。
H.Oさんのご意見に私も同感です。

私はあえて今はタバコを吸うと公言していますが、
お酒を飲む時だけしか吸わないのです。
普段はタバコをカバンにも入れません。
私にとってのタバコはお酒のつまみのひとつです。
塩辛や珍味などのおつまみと同じような感覚で、
例えばクサヤ(この匂いも嫌いな人は嫌いですね)なんかと
同じような扱いです。
ですのでシラフの時は嫌煙派であり禁煙派です。
当然、食事のたんびに吸いたくはならないし、
お酒を飲まない時には吸う気にもなりません。
喫煙派とはまた違うようです。
私の場合はちょっと変わってるかもしれませんね。
もちろん食事の時に隣で吸われるといやですし、
吸う人についているタバコの匂いも嫌いです。
ですのである意味、喫煙派と嫌煙派の両方の気持ちがわかります。

ただ、ひとつの街の匂いとして位置付けております。

香水や化粧品の匂いも勝手に匂ってくるものとしてはきついですね。
デパートの1階の化粧品売り場は臭くて苦手です。
目や耳はふさげばなんとか避けられますが、
匂いはどうしようもないですね。
私は匂いフェチなので、
日常的にいろいろな匂いを楽しみ、また苦しめられ、
惑わされつつも楽しんで過ごしております。
タバコもそのひとつですね。
非常によくわかります。

H.Oさんも言われているように、
だからといって、全部なくしてしまえばいいのか、という問題ですよね。
タバコが嫌いなことと、
臭いものにはフタをしてなくしてしまおうという風潮に賛同することとは、
別の問題として分けて考えた方がいいなと思っています。
ただ感情的になるのではなく、
店とお客様が一緒に話し合って考えて、
全面禁煙にするのかどうかを決めることが大事なのだと思います。

一方的に何の話し合いもないまま、
ルミネさんに決められて終わりにするのは違うような気がします。
という理由で、
難しい問題であるがために今までタブー視していたタバコ問題を
あえてお客様に提示したところがございます。

嫌煙派のお客様からも、
全面禁煙はいきすぎだというご意見がいくつか届いています。
ルミネさんにもその声を伝えて、
お客様と一緒にみんなで考えていきたいと思っています。

どうぞよろしくお願いいたします。

ベルク副店長 迫川尚子
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by bergshinjuku | 2010-04-11 01:39 | 副店長ブログ
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