うちは警察や保健所や消防署の人たちが皆常連さんなので、ルミネから立ち退きを迫られた時も、色々こっそり助言して下さり、救われた面があります。いや、実はルミネの社員やトップですら、仕事を上がれば個人に戻ってベルクにいらっしゃり、一服されました。それがベルクの正しい使い方とは言え、面白かった。
組織としてはベルクに立ち退きを迫るルミネの社員も、個人に戻ればベルクを利用する。確かに矛盾していますが、その矛盾は健全に思えました。ですから反体制デモやカウンターに威圧的な警察官も、個人に戻れば反体制デモやカウンターに参加すればいいと思うのです。思想や行動を無理やり統一する必要はないのですから。
警察官になるには思想チェックが(三親等まで)あるそうです。でも、反天皇制やマルクス主義の警官がいたっていいと思うんですよね。警官の仕事は仕事として割りきってやれば。その方が、警察という組織にもより深みと幅が生まれるんじゃないか。※ちなみにベルクでは、スタッフの思想とか親族にヤクザや前科者がいるかとか問いません。一生懸命働いてもらえれば、どんな人も大歓迎!
ベルクの上の交番には、ベルクのメニューが貼ってあるそうです。若い警官がよく大量のテイクアウトをして下さいます。出来上がるまで、いつも店の外で待ってらっしゃいます。制服姿の警官が店内にいらっしゃると確かに物々しい感じがしますから、気を使って下さるのでしょう。警察はうちにとってはいいお客様であり、いざとなればすぐ飛んできてくれる頼もしい存在でもあります。そういういい面だけ見ていられたら幸せなんでけどね。
警察には市民を助ける面もあれば、市民に牙を向ける面もあります。助けてもらえれば感謝すればいいし、理不尽な目にあえば異議を唱えるしかない。警察には警察の立場があるのだから(理解しろ、我慢しろ)と言う人がいますが、理解してやる必要も我慢する必要もありません。警察と市民は一心同体じゃないんですから。